ThinkPad R61e 7650-A37

ロゴ

49,800円で売っていたので買ってみました。
スペック http://www-06.ibm.com/jp/pc/spec/7650A37.shtml
保守マニュアル http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd11.nsf/jtechinfo/MIGR-67859PDF
R61, R61e ソフトウェアとデバイスドライバーのダウンロード・ファイル一覧
http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/SYJ0-002C922
7650ダウンロードファイル(更新日順)
XPの新規インストール方法 http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/SYJ0-00346E2
リカバリーメディアの作成 http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd06.nsf/jtechinfo/SYJ0-00FD13E
以下、感想など

メモリの増設

2つスロットがあって、初期状態で1GBが1枚搭載されています。仕様上は最大容量2GBとなっていますので、空きスロットに1GB増設しました。増設したのは、TrancendのJetRam JM667QSJ-1G 200pin 667 5-5-5 です。ELPIDAチップが両面に8枚ずつのっていました。取付け方法は簡単で、バッテリーとACアダプタを取り外し、底面の4カ所のネジを取り外してから、表向けにしてパームレストを取り外すと、メモリスロットが出てきます。詳しくは保守マニュアルを見てください。

写真は増設前。写真みてて気づきましたが、標準搭載のメモリはサムソンチップで片面4枚(裏面未確認)のものでしたね。この構成だとデュアルチャンネルでは動きそうにないですね。

内蔵無線LANの増設


無線LANを使用する場合、左側面手前にPCカードスロットがあるので、そこに従来使っていた無線LANカードをさすという選択肢もあったのですが、ただでさえ横幅が広いので、出来るだけすっきりさせたいということで、無線LANを内蔵させることにしました。はじめはIntelの3945ABGにしようと思っていたのですが、家のAPがSuperAGやXR機能のあるAtheros(アセロス)社チップ*1使用のもの(NEC Aterm)だったので、「ThinkPad 11a/b/g ワイヤレスLAN Mini-PCI Expressアダプター」にしてみました。ThinkPad無線LANの増設は、Lenovo純正じゃないとBIOSレベルではじかれてしまうと聞いていたのでちょっと割高ですが、純正品にしておきました。

 パームレスト→キーボードと取り外すと、内蔵無線LANが増設できる、mini PCIスロットが見えてきます。写真中央部が無線LAN増設用のmini-PCIスロットです。アンテナ線も3本来ていますので、MIMOにも対応しているみたいです。ちなみにその横がウルトラベイエンハンスドDVD-ROMドライブです。大きい画像はこちら→http://f.hatena.ne.jp/marinater/20080416214438
 カードの取り付けは、特に難しいところはなかったです。アンテナの取り付け方法も保守マニュアルにのっていますので、そちらを参照してください。VISTAでの認識も特に問題なく、ドライバのインストールも問題なしだったのですが、付属のAccess ConnectionsではSuperAGは使えないようでした(というかどこにもそういう項目がないので実はひっそり機能していたという可能性もあります)。
 私の場合、すぐにWindows XPを入れなおしたのですが、Access Connectionsは使いたくなかったし、XP標準のもSuperAGは使えないですので、Rescue and Recoveryでバックアップをとった上で、こちらにあります「Atheros 無線 LAN ドライバ + Atheros Client Utility」をインストールしてみました(富士通さんゴメンナサイ)。で、結果なんですが、問題なくインストールできて、この「Atheros Client Utility」っていうのが、非常に素直な挙動で使いやすいです。インターフェースもわかりやすくて、APの切り替えも簡単ですし、情報の表示もわかりやすく、全部しっかり日本語化されています。SuperAGのチェック欄もありました。XR機能ですが、対応しているとチェック欄がでるみたいで、今回はでなかったので対応していないようです。難を言えば、セキュリティ暗号化の種類がたくさんあって一瞬とまどうことでしょうか、でもこれもいろんなバリエーションに対応しているということで良しとすることにしました。今のところ、すごく安定します。注意:intel 3945ABG等の場合は、「Atheros Client Utility」は使えません。
追記 その後、「Atheros Client Utility」との組み合わせで接続は安定しているのですが、どうも速度が半分程度しか出ていないことが判明したので、Lenovo提供のドライバとThinkVantage Access Connectionsソフトウェアでいくことにしました。速度低下は私の勘違いで、やっぱり「Atheros Client Utility」での通信の方が速いみたいなので戻しました。
 無線LANのオンオフ機能ですが、やはり富士通からダウンロードしたドライバでは、Fn + F5 によるONOFFは機能しないようです。しかし、Fn + F5 が使えなくても、パームレスト下、手前のところに無線LANオンオフ用のハードウェアスイッチがついていて、そこは常に機能していましたので、無線をサッと切りたい場合はこちらを使えばよいのではないでしょうか。このスイッチは手がふれやすい所ですが、固めに作ってあってまず誤操作はありえない造りです。
 アンテナ感度ですが液晶両側にアンテナがついてるだけあって、PCカード型のものよりも感度は良いと思います。私の自宅でいつもアクセスポイントをスキャンすると、いつもはよそのAPが2,3件見つかる程度だったのですが、R61で初めてスキャンしたときに7件もみつかり驚きました。→こんな感じ

光学ドライブ


ごく普通のウルトラベイエンハンスドドライブが使われていますが、簡単に取り外しが出来ないようになっています。ただ、ドライブ直下のネジを1つ外して、キーボードを取り外した上で、コネクタ近くのすき間からマイナスドライバーなどを使って外へ押し出すとと取り外すことができます。これも保守マニュアルに記載されています。

上記はエンハンスドドライブを取り付けた状態(出荷時と同じだと思います)
手元にあるウルトラベイスリムCD-R/RW&DVD-ROMコンボドライブを取付けてみたところ、問題なく動作しました。エンハンスドもスリムもドライブ底面からのコネクタ高さが同じなので、スムーズに取り付けが出来ました。特にコネクタなどに負担をかけることはないと思いますが、スリムの場合、上方に3mm程度すき間ができることになります。(標準のエンハンスドドライブでも割とすき間がある状態です)

上記写真はウルトラベイスリムドライブをつけた状態。

こちらはウルトラベイスリムのブランクベゼルを取り付けた状態。ウルトラベイ2000のベゼルはダメでした。またウルトラベイ2000のコネクタ形状はかなり異なるものでした。

とりあえずリカバリディスクを作成

標準搭載はDVD-ROMドライブですが、手元にエンハンスドのDVDマルチドライブがあまっていましたので、これを取り付けることにしました。XPをインストールする予定ですので、一応初期搭載OSであるVISTAリカバリーディスクも作っておこうと思い、こちらを参考に作成しました。リカバリディスクはコピー防止のためか一度だけ作成できます。これでDisk to Disk 領域は消してしまってもいいのかな? DVDメディア3枚が必要で(1枚目は起動ディスクでCDでもOKだと思う)、1時間〜2時間ぐらいかかったと思います。スクリーンセーバーサスペンドの設定は変更しておいた方が「なし」にしておくことをおすすめします。

冷却ファンの音

 私が最も気になってたのが冷却ファンの回り具合や音ですが、起動時は止まっていますが、やがて回り始めて、その後は温度によって回転数が調整されているようです。気づいたら止まってるときもありましたが、回ってる時間の方が多いと思います。ただ、低い音で耳障りな音ではなく、気になるなあという事はありませんでした。これはホッとしました。ただ、まだ使用時間が短いですし、電源の調整項目などでサイレントとかいろいろ書いてありましたので、また感想を追記したいと思います。
 あと、HDDは静かですね。ほとんど気になることはありません。WesternDigitalのSATA80GBがのっていました。

WindowsXPの導入

XPの新規インストール方法 http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/SYJ0-00346E2
VISTAをしばらくさわってみたのですが、やっぱりちょっと重いのと、何よりこのPC、私がメインで使うものではなく家族用のものなのでXPをインストールすることにしました。XPインストール用にちゃんとドライバ類を揃えてくれているので助かります。しかし、SP3ってまだなんですかね。

セットアップ時にAHCIドライバをインストール

 WindowsXPは初期状態ではAHCIドライバを持っていないため、搭載のシリアルHDDを認識できません。SATAのコントローラーモードは標準でAHCIになってますので、BIOSでコンパチブルに変更するか(こちらは未確認です)、以下の方法でXPインストール前にAHCIドライバを読み込ませる必要があります。
http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/SYJ0-0211AFC
注意事項としては、USB FDDを使用の場合、起動時から接続しておく。F6を押したときに画面上で反応がなく、3分間程、CDからのロードが続いた後に、英語の問い合わせ画面が出て、Sキーを押す。

Rescue and Recovery

 初期のVISTA状態では「Rescue and Recovery」が導入されていますが、WindowsXPでもこちらからダウンロードすることで、同じように使用することが出来ました。OSが起動しない場合の復旧も可能のようです。

プリインストールソフト

 その他にプリインストールソフトされているソフトは、目立った物としては、「WinDVD 5」と「Diskeeper 9 Home」がありましたが、2世代ぐらい前のですね。C:\SWTool\apps以下にセットアップファイルが入っていますが、DiskeeperはXPではインストールできませんでした。VISTAのみだと思います。WinDVDの方は、XPでもインストール可能でした。その他は、Norton Internet SecurityPicasa等ネットで無料で手に入るソフトでした。

その他雑感

  • やっぱり大きい。そして厚い。法事とかに出てくる刺身とか入ってる豪華な折詰を思い出す。
  • ACアダプタは小さいです。
  • 上のキーボード部を照射するライトはオレンジ色。
  • バッテリの充電率をコントロールする機能もありました。自動やカスタム設定があって、バッテリ残量が90%を超えると充電を停止とか、バッテリが50%以下になると充電を開始とか細かく設定できます。
  • HDDアクティブプロテクションもありました。ハードディスク・アクティブプロテクション・システム
  • 有線LANはBroadcom NetLik(NetXtreme) GigabitEthernetでした。intelだと思ってたのに。
  • 初期VISTA状態で、プロセッサ4.1、メモリ4.5、グラフィックス3.2、ゲーム用グラフィックス3.3、ハードディスク4.9。基本スコア3.2でした。
  • 初期状態で、リカバリ領域として7GB程度(6,492MB使用、368MB空き)、NTFSでHDDを占有していました。
  • 液晶の開閉が固い。液晶の角度を片手で調節しようとすると、底面が持ち上がってしまう。使ううちに柔らかくなるのかな?
  • 液晶は個人的にまあまあというか無難というか人によって許容範囲が違うと思いますが、私は十分OKです。視野角は良くないと思う(特に縦)。残像は少ない。
  • スピーカーはキーボード両サイドについてますが、これも見るからに貧弱な点は無かったです。これも人によって感想が違ってくると思いますが、短い使用時間では及第点だと思いました。
  • 本格的に人手に渡ってしまったので、これ以上は感想書けないです(笑)

*1:親機と子機のチップは同じメーカーのものが良いとかいわれますが実際のところどうなんでしょうか?