Production I.Gの決算

 Production I.Gの親会社、というのかな?持ち株会社のIGポートが15日に20年5月期の決算を発表してましたけど、今期は予想よりも上ブレして良かったものの、来期の予想、特に映像マスターの減価償却が重しになって利益面が芳しくないようで、翌日はかなり売られていました。

 株な人は今期の終わった数字よりも来期の予想がどうかで動いてくるので、ある程度売られるのは仕方がないとしても、来期の予想数字自体は四季報予想を下回っていたとはいえネガティブサプライズ!って程でもなく*1、ある程度織り込んでいても良さそうなものですが、映画の公開とか攻殻の実写化の話題とかで過剰な期待をもたれていたり、値動きの荒い超小型株の悪い面が出たのかもしれません。
 終わった期で言えば、映像制作部門で売り上げ47.5億円営業利益4.4億、出版部門が同10.9億の1.4億、版権部門が7.3億の1.9億となっていましたが、4.7億分映像マスターの減価償却を行っているみたいで、この分は版権部門の原価に入ってるようですので、版権部門は実際のところはもっと利益率は高いみたいですね。現金(キャッシュフロー)はしっかり入ってきているみたいですし、時価総額34.5億円で現金21億円持ってて、映像資産もどんどん減価償却を行っているので、資産内容的には面白いとは思いますというか、私もいまだに決算短信を読むのが苦手で思いっきり間違ってる可能性もありますので、話半分でお願いします。

IGポートが一時ストップ安――09年5月期の大幅減益予想を嫌気
 アニメーション制作会社プロダクション・アイジーや、出版社マッグガーデンなどを擁する持株会社、IGポート<3791.Q>が急落。前場は一時1万円ストップ安の6万8000円まで売られた。
 15日引け後に09年5月期の業績予想を発表。連結経常利益は1億9000万円(前期比59.3%減)と大幅減益になる計画を立てており、嫌気されている。前期にあった押井守監督作品『スカイ・クロラ』のような劇場用アニメーション大作の完成が、09年5月期は予定されていないため。同作は08年8月公開予定だが、映像制作事業の売上は作品の納入時に計上する。また、同社では作品への出資を会計上「映像マスター」という資産として扱っているが、上記の『スカイ・クロラ』や4月放送開始テレビシリーズに対する映像マスターの減価償却費が大きく膨らむ。過去の人気作品のブルーレイディスク化は10年5月期となる見通しで、09年5月期の収益に寄与しないことも業績が伸び悩む背景となった。09年5月期配当は前期と同様、期末一括200円を予定。
 同時に発表した08年5月期業績は、経営統合効果などが寄与し連結経常利益4億6700万円(前年同期比71.6%増)と大幅増益だった。事前予想の3億6000万円から上ブレとなったが、これは利益率の高い版権収入が想定を上回ったことなどが要因。
[ 株式新聞速報ニュース/KABDAS−EXPRESS ]
提供:モーニングスター

http://www.kabushiki.co.jp/stockinfo/stock-detail-news.jspx?itemno=00011B29EAFA123FD16BCD8309CBD03F

 あと、18日に発表されてましたけど、株主さんには後藤隆幸さん描き下ろしの少佐のクオカードがプレゼントされるらしいです。券面500円っていうのがアレですが、誰も使わないからある意味それでもいいのかなとも思ったり。私は株主ではありませんのでうらやましいです。こういうのは前からアナウンスしておいて欲しいです。あと神山監督の株主限定講演会もあるそうです。
株主様限定の特製クオカード贈呈のお知らせ http://eir.eol.co.jp/EIR/View.aspx?cat=tdnet&sid=618206
株主様限定の講演会開催のお知らせ http://eir.eol.co.jp/EIR/View.aspx?cat=tdnet&sid=618207

*1:%とかPERで見ると大きいですが