精霊の守り人 第11話「花酒をタンダに」(教育6/21放送分)

サグではなくてナユグ

 今回も座ってる時間が多かったという、動きの少ない回でしたね。でも今後重要になってくる「サグ」と「ナユグ」をどんなものか見せてくれる、解説のための回でもありました。目に見える普通の世「サグ」と、普段は目に見えないもう一つの世「サユグ」。4話あたりでトロガイが言ってましたけど、ナユグは死後の世界ではなくて、同時に存在する表裏のような世界で、重要なのはこの表裏が互いを支え合っていることだ…と原作本には書いてありました。
 で、ナユグの風景ですが、これは原作にはサグよりもはるかに険しく厳しく、山は天高くそびえ、谷は底深く、水は瑠璃のように青く、花は咲き誇って、大気は澄んでいる…という風に恐ろしくも美しい、ようは非常にメリハリのついた風景で、これをどう描いてくれるのかなと楽しみにしていたのですが、音楽ともあいまってはっと息をのむような、それでいて何だか不安になるような期待通りの表現をしてくれたなと思いました。このアニメ、人物の動きとか描写にはたまに不自然な感じをいだくときがあるのですが、背景描写は美しいですよね。
美術ボード 第11話 - Production I.G [作品詳細]
でっかい壁紙が欲しいです。

8/2追記:「夢の守り人」を読んでるのですが、今回の話は「夢の守り人」からのエピソードでもあるようです。